お知らせ

2021.07.13

お知らせ

2021 はなぶさレター 7・8月号

入園・進級の春からあっという間に夏を迎え、夏休みが目前となりました。この1学期は、新しい友達や環境と関わりながら日々の園生活を自分の力で過ごせるようになることにポイントをおいて保育を行ってきました。当園ではそれを「基本的生活習慣を育てる」と言います。挨拶をする、着替える、身だしなみを整える排泄の自立、自分のものを自分でしまう・用意する・持つ、手を洗う・拭くなどなど多岐に渡ります。それは、歌を歌う、制作をする、運動する、絵を描くなどの経験と同じくらい大切です。
なぜなら、基本的生活習慣が身に付いた子ほど集中して意欲的に活動に取り組むことが出来、今後の成長を支える土台になるからです。もちろん、身に付く時期には個人差があり早ければ良いというものでもありませんが、身に付けるためにちょうど良い時期「適齢」があります。この時期を逃すと苦労する期間が長くなってしまいます。幼稚園に通っている期間(3歳から就学前まで)は、正に「適齢」です。この時期に根気強く何度も繰り返し取り組み、その頑張りに対する励ましと承認(認める、誉める)がとても大切です。幼稚園での生活は同じように頑張る仲間がたくさんいることも刺激になり、より身に付けやすい環境と言えます。しかし、幼稚園にいる間だけ頑張ってもその子の力として定着することは難しいことです。ご家庭でも同じように声を掛け、機会を与え、認めて誉めてあげてください。例えば、「挨拶を家族みんなでしましょう」「衣服が乱れていたら声を掛け直し方を教えてあげましょう」「荷物の用意や片付けを一緒にやり登降園中は自分で持たせましょう」「家でもおむつは外しましょう」「手を洗う・拭くも自分でやらせましょう」などなど・・・気長に根気強く、焦らず、怒らず、数カ月前よりは良くなったかなぐらいの大らかな気持ちで良いです。大切なのは続けることと見守ってあげることです。
もうすぐやって来る夏休みは、子どもの育ちを気付き、自信を育てる絶好の機会です!基本的生活習慣を土台に大きく成長していけるよう温かい眼差しと声掛けで、我が子の成長と幸せを願う深く大きな親の愛を惜しみなく注いでください。それこそが親の幸福につながることでしょう。

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