お知らせ

2022.07.05

英幼稚園

2022 はなぶさレター 7・8月号

短い梅雨が明けあっという間に夏本番が訪れました。熱中症は心配ですが、夏ならではの体験も大切にしたいと思います。
先日、保育園の先生から「家でどのように過ごしていますか?」と面談の時に尋ねると、殆どYouTubeを見たりゲームをしているようで寂しい気持ちになったと聞きました。皆さんのご家庭はどうでしょうか?子どもにせがまれついつい何てことも多いのではないでしょうか・・・確かに子どもに画面を見せている間は静かにしているので家事ややりたい事に時間を使えますね。夕方の忙しい時間に泣いたりぐずったりされると途方に暮れてしまいます。さらにお兄ちゃん姉ちゃんもとなると本当に大変。私たちも小さい頃の子育てはため息の連続でした。だからといって掛け替えのないこの時代を機械に渡してしまうのは本当にもったいないことです。
アップルの創立者であるスティーブ・ジョブズは「iPhoneやiPadは、子どもたちにとって非常に魅力的で最先端のおもちゃである。長い休暇、長いドライブの間など親が忙しい時に親の代わりに子どもたちを喜ばせ、気晴らしをさせ、静かにさせてくれる。しかし、こうした超便利な助っ人に感謝する前に、それらの機器が子どもたちに及ぼす潜在的な害について心配すべきなのではないか?」と考え、子どもがデジタル機器を使うことを厳しく制限したそうです。そして、家族の夕食時は本や歴史や様々なトピックについて話し合い、誰もiPadやコンピューターを使っていなかったそうです。
UCLA大学の研究では、数日間デジタル機器の使用を禁止しただけで子どもたちの社交スキルが瞬く間に向上したそうです。また、ゲームや映像に夢中になっている間、右脳と左脳は活発に動くものの、人が人らしくあるために大切な前頭葉の動きは低下するといわれています。さらにはここ数年で子どもの視力が低下し、0.3未満の中学生が3割もいるという文科省の調査結果も公表されました。近距離でのデジタル機器の長時間視聴が影響していることは間違いないと思います。
しかし、これからの時代、デジタル機器を日常から無くすことは不可能でしょう。だからこそ親の監督が必須です!子どもを親の言いなりに育てると言うことではありませんが、子どもに寄り添いながらも将来のために言って聞かせることもまた大切なことです。
子育ては超便利な助っ人には出来ないことなのです!
間もなく訪れる夏休みは、子どもとの接し方を見直す絶好の機会です。ぜひ、ご家族で食卓を囲み、一日のこと、園や学校のこと、友達のこと、親の子どもの頃のこと等どんなことでも結構です。色々な話題をテーブルに並べてみてください。今までにはなかった新たな楽しさを味わえるはずです。

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