お知らせ

2023.05.16

英幼稚園

2023 はなぶさレター5月号

爽やかな5月の風の中、園庭で草花や虫などの自然と触れ合う子も体を思い切り動かして遊ぶ子もみんなエネルギーの塊!一人ひとりの秘めた可能性に勝手に夢を膨らませています。
最近の子育てのキーワードとして多く目にするのは「子どもの気持ちを尊重する」「子どもに寄り添う」という言葉です。私が子どもの頃に多くあった「子どものくせに」や「黙って言うことを聞け」という専制的な子育てや教育の弊害に対する反省と子どもたちの可能性を最大限に広げることを目指す姿勢が現れています。他方、それでは子どもがわがままになってしまうのではないか、子どもの耐性が弱くなってしまうのではないかと危惧する声もあります。さて、本当はどちらが良いのでしょう?答えが欲しくなりますね。しかし、残念ながら子育てには正解がありません。親も子も育つ場所、環境、時代が違うのですから、世の中の常識も出来る経験も変わってきます。また、家族構成や兄弟がいれば何番目に生まれたかによっても大きく変わってきます。我が家も4人の子を育ててみてみんなバラバラな今の様子を見ていると何が良かったのか悪かったのか分からないことだらけです。その都度、先輩の助言や書物などで得た知識と方法の中からきっとこれが良いと思ってやってみる。結果、その時は上手くいったように感じても数年経つと「本当は嫌だった」「怖くて言い返せなかった」なんて言われる始末。かと思えば、親が意図していない言動が子どもに良い思い出や励みになったと言われることもあります。そこから得た結論は、「その判断が正しかったかどうかは振り返ってみてはじめて分かるもの」であり、その時は間違っていたり無駄なように思えたことも「時間をかけて良い方向へ変えていくことができる」ということです。そこで大切なことは、「この子にとって何が良いのか」(一人一人の尊重)と結果を受け止めるぶれない親の覚悟だと思います。
異なる考えや方法も〇か×かの2択ではなく、どちらにも耳を傾け、我が家に置き換えて考え、それぞれの良いと思う部分を取り入れることです。(これはどの分野でも当てはまります)
子どもの思いを受け止め、ときには聴き入れ、ときには我慢をさせる。尊重することとは子どもの言いなりになることではなく、正しい判断が出来るようになるまで広い視点から話してあげることだと思います。そこに悩みや不安はつきものですが、途中からでも方向転換できること、子どもにも親の思いを汲む力があることを忘れずに頑張っていきましょう。振り返ってみたとき、そこには世界に一つしかない素敵なドラマがきっと生まれています。私たちも一緒に頑張ります!

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