お知らせ

2020.07.03

英幼稚園

2020 はなぶさレター 7・8月号

先日、録画していたビデオの中から千代田区立麹町中学校の取り組みを紹介する番組を見ました。定期テストと宿題の廃止など多くの思い切った学校改革を行い、子ども達が生き生きと学校生活を送る様子が広がっていました。
私は常々、学校(幼稚園も含め)は、子どもにとって行きたいと思う何かがある場所でなくてはならないと思っています。それは、学ぶこと(経験すること)、友達と会うこと、運動すること、遊ぶこと、面白い・優しい先生がいることなど、どんなことでも良いのです。その行きたい気持ちを入口にして、たくさんの友達と一緒に得意なことも苦手なことも初めてのことも様々な経験を積み重ねながら、考え、感じ、行動し、驚き、発見などを繰り返して自分の良さを知り、分からないことや出来ないことに対して「知りたい、出来るようになりたい」という意欲が育つよう援助することが出来るからです。
しかし、小学校以上の学校には評価があり、点数など目に見える評価に重点を置いてしまいがちです。そして、その評価が高いことで大人になっても成功を手に出来ると考えてしまいます。実際、成功している方々もたくさんいらっしゃいます。しかし、私たち大人は人間の価値はそれだけで決まるものではなく、その他の能力で世の中に貢献できることも良く知っています。こちらもたくさんの成功例があります。ここでいう「成功」とは「幸福な人生」という意味です。人は誰しも様々な能力を持っています。その能力を生かして幸福だと自分が思える人生を歩むことが大切です。その為には、自分の長所・短所を受け入れ(自己肯定感)、今より一歩前に進み成長することを欲する(成長欲求)をしっかりと育てることが肝心だと思います。そのために学校に通うのです。ですから、数字の評価と同じくらい数字に表れない良いところ(優しさ、勇気、献身性、創造力、ユーモア、忍耐力、継続性などなど)をしっかりと認めてあげたいですね。(私の父は通知表の先生所見が大事だと言っていました)
幼稚園では出来るだけ多くの言葉に耳を傾け、目を合わせ、失敗に寄り添い、成功を子ども達以上に喜びながら、どの子にも可能性があることや夢(なりたい)を持つことの大切さを伝えていきたいと思います。そして、一人一人が持っている能力を生かして自分の人生を幸福なものに創り上げて欲しいと切に願っています。コロナウィルスに翻弄される毎日ですが、子ども達が作る素敵な未来のために頑張っていきましょう!!

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