お知らせ

2021.12.01

英幼稚園

2021 はなぶさレター 12月号

9月以降できる限り登降園時に門に立ち、子どもたちに声をかけたり挨拶したりするようにしています。バスにはたまにしか乗れませんが、新鮮な気持ちになり楽しんでいます。
さて、そんな中気になることが・・・降園時に「自分のカバンは自分で持つんだよ~お母さん自律の第一歩です」と声をかけることが多くなりました。バスを降りて挨拶もそこそこに荷物を持たされてはいませんか?親子の会話を聞いていると、子どもの口調がまるで王子様お姫様のようでびっくりすることもあります。これでは幼稚園は面倒くさくつまらない場所かもしれないな~とも思います。やりたいことが何でもできたり、意思が100%通る場所ではありませんから・・・ むしろ困難を解決するために考えることを歓迎していますので、様々な場面で難問を示す先生たちに困らせられてしまっているかもしれませんね。ではなぜ幼稚園はそんなことをするのでしょうか?やりたいことをやるためにどうしたら良いか・・・失敗したとき、上手くいかなかったときにその後どうしたら良いか・・・友達とケンカをしたときどうしたら仲直りできるか・・・幼稚園では出来るだけ子どもに解決策を考えだして欲しいと思っています。子どもに出来ること解決できることには限界があります。しかし、どこが限界なのかは考えさせてみないと、やらせてみないと分かりません。挑戦する前からゴールを決めてしまうと、子どもはそれ以上自分で考えることも頑張ることも必要なくなります。
幼稚園では、忘れ物をしたときに事務所に借りに来るのですが、その際、「〇〇を貸してください」と自分で言えるように促しています。毎日のように借りにくる子には「ママが忘れたの!」という子もいます。そんな時は「自分のものなのだから自分で用意するんだよ」と声を掛けます。また、一つしかない遊具や玩具を貸し借りする時も話し合って、100%納得できなくても譲り合いながら使う時間や回数を決めたりして先生が援助しながら解決しています。普段の子どもの様子や個性から解決するのは難しそうだなと思えたとしても、まずは自分で解決できるように後押しします。100%自力ではないにしても1%でも自分でやってみたり、考えたりすることが次につながると思うからです。とても時間と根気のいることですが、その時に心の中で考えを巡らせることを大人になるまでにたくさん経験することがとても大切だと思っています。年齢を重ねたから出来るのではなく、経験を重ねたからこそ出来るのですから・・・ 
ですから、子どもの大切な機会を奪わないようにしましょう!
根気強く機会を与え、言い続け、その結果がどうであれ考えたことや頑張ったことを認め誉めてあげましょう。それさえあれば、何度でも挑戦と失敗を繰り返し、行きつ戻りつを繰り返しながら歩を進めていくことでしょう。いつか我が子が親を乗り越え、自分の力だけで歩き出す日を思い描いて・・・

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