もうすぐ梅雨の季節になり、草花やカエルが喜ぶ季節になります。今回はちょっと嬉しい話をしたいと思います。今年度は４人の新しい先生を迎え、賑やかで楽しい職員室になっています。毎日毎日緊張の中で頑張っている先生たちですが、この４人は全員卒園児。また、今年度教育実習に来る先生の卵たちも一人以外は全員卒園児です。私たちにとってこんなに嬉しいことはありません。一人は年少のときに友達に嚙まれて怪我をした子もいます。その子が幼稚園の先生を目指してくれるとは・・・きっと幼稚園時代に何かを感じ良い印象を持ってくれたのだと思うと、英の歴代の先生たちに感謝しかありませんし、子どもたちの成長の前にますます頑張らねばと思うこの頃です。
私は『アンテナを高く』とよく先生方に伝えます。今ある現象のその先や裏側を見ると、点が線になって見えてくることがあるので、アンテナを張ってよく考えることが必要だからです。これは幼稚園時代の子どもたちに遊びの中で学んで欲しいと取り組んでいることでもあります。「よく見る・よく聞く・よく考える子」これができるようになると、大人になっても自分を助けてくれると思います。でもこれは唱えればできるようになる訳ではありません。たくさんの経験（成功や失敗）を通して培うものだと思いますので、子どもたちには様々な経験をして欲しいと願っています。もちろんご家庭での時間が長いので、家庭での様々な経験の中でも頭の片隅に置いていただき、答えを先に出してしまうのではなく、自分で考え選択できる経験をさせてあげてください。
幼稚園では大きな集団の中で社会性を身に着けながら、よく考えて答えを出し、自己肯定感や責任を持つという基盤を作っていきたいと思います。そして、新人４人の先生たちもたくさんの経験をして豊かな先生になって欲しいと願っています。