今年度も残すところ１ヶ月足らずとなり、子どもたちは次の成長の場へと歩みを進めていきます。先日の音楽会では、この一年の成長を感じられた方も多かったのではないでしょうか・・・当日は、大勢の皆様にご来場いただき、また大きな拍手をお送りいただき本当にありがとうございました。その励ましに応え、子どもたちも一番の演奏をお届けできたと思います。あるご祖母様から孫の入園で十数年ぶりに観覧した音楽会に「やっぱり英！」とお褒めの言葉をいただきました。最後まで根気強く挑戦した子どもたち、その子たちに寄り添い一緒に頑張ってきた先生たち、そして子どもたちを支えてくださった保護者の皆様、その全員の「思い」が作り上げた音楽会だったと思います。皆様にも「心が一つになった瞬間」を味わい、音楽の持つ不思議な力を感じていただけたなら幸いです。
私たちは一年を通して「聴くこと、伝えること」（コミュニケーション力）、「考えること」（思考力・想像力）、「みんなで挑戦すること」（協働性）「あきらめないこと」（根気）など、子どもたちの「自己肯定感」「認知能力と非認知能力」を育むために教育活動を行ってきました。幅広い保育活動や行事に取り組んでいくのは、可能性の塊である子どもたちを様々な角度から刺激し、成長のきっかけに出会うことを期待するからです。子どもたちの成長は一朝一夕に現れるものではなく、長い期間をかけて繰り返し経験することで、ある日突然ごく自然に現れることが多いので、根気強さと必ずその子なりの成長があると信じることが大切です。毎日一緒にいるご家族は、小さな成長の積み重ねに気が付かないことも多いかもしれません。また、子どもたちが苦労をすることなく幸せな人生を歩んで欲しいと願うあまり、出来ないことを克服させようと焦る気持ちの方が強くなることも多いものですが、この一年を振り返っていただければ、確実に成長を積み重ねてきたことは歴然だと思います。であれば、これからも成長していくことは明白です。何者でもない子どもたちは、何者にでもなれる可能性を秘めています。子ども自身が自分の可能性を信じて歩んでいけるよう我が子の可能性を子どもよりも信じて、時に褒め、時に叱り、子育てを満喫しましょう！

一年間、レターをお読みいただきありがとうございました。英幼稚園も（私自身も！）まだまだ成長できると信じ、職員一同で力を合わせ前進していきたいと思います。あきらめない心で頑張ります！